短期間に集中することの意味
治療にせよ、ボディワークにせよ、間隔を詰めて短期間で集中することには意味があります。
短期間に集中するのは効果を畳み掛けるためです。
治療にせよボディワークにせよ、その刺激によって身体の変化が起こります。この変化に乗っていければいいのですが、人間は慣れたものに乗りやすいので、かなり意識していないと変化した後の身体よりも、変化する前の普段の自分の身体の扱いをしてしまいます。
つまり楽な身体の状態になったとしても、それ以前の身体の扱い方をしてしまって、時間と共に元の自分の身体に戻ることが多いということです。
腰痛の人が1回治療してある程度楽になっても、次の治療までに腰痛を引き起こすような行動や生活習慣を繰り返してしまってまた同じ腰痛の状態を繰り返すことになるのと同じです。
これは何かを暗記しようとしても一回覚えただけではすぐ忘れてしまうのと同じで、何度もインプット(覚える)とアウトプット(思い出す)を繰り返すと記憶として定着していきます。
身体にとってのインプットとは治療やボディワークの刺激や効果です。アウトプットとはその効果や刺激によって変化した身体で日常を過ごすことです。
実はインプットよりもアウトプットの方が重要度は高いのですが、インプットの精度の高ければアウトプットもやりやすくなります。治療やボディワークを短期間で集中してやるというのは集中することでインプットの精度を上げるということです。
一つ例を挙げると、このブログで度々おすすめしているトータルコンディショニングウィークでは、トータルコンディショニングの刺激を5日間集中して畳み掛けます。
初日から動きやすくなることはなりますが、概ね3日目からぐんと動きやすくなり、4日目5日目はそこからの動きのレベルアップ感が出てきます。
この動きのレベルアップは1週間に1回を5回繰り返しても得られません。インプットを集中して畳み掛けたが故の効果です。
治療でもボディワークでも、1回で100点満点中50点の状態を作り、またしばらくして20点に下がってからまた50点の状態を作るよりは、5回くらい畳み掛けて80点なり90点なりにしてしまった方が、100点への到達は速くなりますし、少し調子が落ちたところで20点にはそうそう下がりません。
何かの変化を望む場合、治療で不調を改善するとか、ボディワークで身体の扱いのレベルアップを図るとかの場合は、短期間で集中させた方が絶対的に効果がありますし、長い目でみると得をします。
短期集中することの意味を体感できるトータルコンディショニングウィークが来週から始まります。
申込締切は11/13(日)までです。
是非どうぞ。