2種類の怪我
外傷つまり怪我には2種類あると個人的に考えています。
事故型と自爆型です。
事故型というのは、ジャンプして着地した際にたまたま段差があって足首を捻ったとか、突然落ちてきたものにぶつかったとか、不可抗力で怪我をする場合です。
自爆型というのは、普段運動していないのに急に走って肉離れしたとか、日常生活で動いていてなんとなく違和感を感じていたのを放置していたら悪化して動かせないくらいに痛めてしまったなどという場合です。
日々思うのは段々自爆型の怪我をする人が増えているな、ということです。
人間の身体というのは上手くできていて、身体の持つ動きのシステムに逆らわないように動いていれば基本的に怪我はしないようになっています。野生動物は自分の動きで身体を痛めるなんてことはありません。
事故型の場合は身体のシステム以外の問題で怪我をするのでどうしようもないですが、自爆型の怪我というのはこのシステムに何か逆らっているということです。
身体の違和感というのは身体の動きのシステムと違うことしているよ、というサインです。これが痛みに変わってくるといよいよ警報で、休めることも必要になってきます。痛いと動かしたくなくなるのは強制ストップのサインです。さらにそれを通り越して壊れるところまでいったのが怪我ということになります。
会社が、家庭が、やらないといけないことがあるから、休めないから、と、社会的な都合や頭で考えた都合のみで動いてしまうと身体の都合を無視することになります。
最初の違和感レベルだと、寝て起きたら回復ということもあります。怪我までいってしまうと壊れた組織の修復のために一定の時間がどうしても必要になります。身体のサインに従って休むよりも結果的に長期間に渡って動けない期間が増えてしまいます。当然治療のためのお金もかかります。
違和感や痛みの段階で修正をするのがメンテナンスということで、自分が無視している、あるいは気づいていない身体のサインに他者の目でチェックと修正をしてもらえるというのは大きな意味があります。
そもそもの身体のシステムに逆らわないように自分の状態を見直そうというのがからだづくりです。忙しい人、多少無理をしないといけない人でも、身体のシステムを逸脱しないように色んなことをこなせるようになれば身体を痛めることは少なくなります。
事故型の怪我は多少仕方ないところもありますが、自爆型の怪我は身体としては本来起こらないくらいのもので、かなりの部分、意識的な予防ができます。
自爆型の怪我の予防のために、月に一回くらいは、自分の身体に意識を向ける機会をつくるといいです。そのためのからだづくりのワークショップを開催しています。
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