睡眠の話
睡眠は他で代用が効かない、人間の身体の仕組みです。
疲労の回復だけでなく、身体の成長、修復、様々な全身のシステムの調整が行われています。記憶の定着などはそのいい例ですね。
睡眠時間の話
睡眠の話をするとまず聞かれるのは睡眠時間の長さ、何時間寝ればいいかということです。
これには誰にでも共通する明確な答えはなく、気持ちよく目覚めて快適に1日を過ごせれば十分に睡眠が取れていると判断できます。若い時は睡眠時間は長いし、歳をとると短くなってくる。疲れていると長く寝るでしょうし、ほどほどの疲れであれば比較的早めに目覚めます。
また同じ時間寝ても、例えば7時間寝るとして、夜10時から朝5時まで寝るのと、夜中の3時から朝9時まで寝るのとではちょっと体への影響は違います。
一般的に夜10時から夜中の2時までが成長ホルモンがよく出る時間帯で、この時間帯ちゃんと寝ているかで、成長期は健康な成長に、大人では疲労回復や老化防止に繋がると言われています。個人的な体感としても夜12時までに寝た方が次の日の調子はいいです。
とはいえ、夜働かないといけない方や、仕事上生活サイクルが夜型に近い方もいると思います。この場合もその人が元々夜型のタイプであったり、長期に渡ってその生活を続けていて、身体がそのサイクルに完全に慣れていれば割と大丈夫ですが、そうでない場合は定期的に体をリセットして整えておく必要があります。
ということで個人差が多少あるので、自分に合った睡眠の時間帯を見つけられればいいのですが、よくわからない場合は12時前には寝る、ということだけ決めておいて、朝自然に目が覚めて気持ちよく起きられる時間を確認しておき、自分の起きる時間に合わせて寝始める時間を決めるといいと思います。
二度寝の話
二度寝は気持ちいいのは確かですし、目覚めた時にまだ眠いとついついやってしまいますが、自然に目覚めた場合は二度寝したくはならないですし、少し眠いなと思っていても起きてみると案外スッキリ目覚めることができます。
普通に寝ても寝起きの体は固く重く鈍くなっています。それを立て続けにやることになるので、時間が短くてもより重く鈍い感じが増してしまいます。トイレに行きたくなって起きたとか、物音に眠りを妨げられたとか、自然な目覚めでない場合は二度寝もやむなしな場合もありますが、基本的には二度寝はしない方が無難です。
昼寝の話
昼寝に関しては前日の睡眠が足りていない、日中に極端に疲れたなどのことがあればしてもいいのですが、それでもせいぜい10〜15分くらいが妥当で、1時間もズルズルと寝てしまうのはあまり体にいいとは言えません。短時間なら体は活動モードのまま起きれますが、1時間も寝ると体が完全睡眠モードになり、寝起きの体が重く鈍くなって、せっかく目覚めた体にまた喝を入れないといけなくなります。
どうしても昼寝が長引く人は、下垂の力が体にかかっている可能性が高いです。割とあるのは食べ過ぎの人で、昼は眠くて身体が重く、夜になるとシャッキリする、なんて人は内臓下垂が原因のこともあります。
睡眠の話はこれで終わりではありません。
次回に続きます。